すぐに出世して肩書なんてもらえます。
本日は「転職を成功させる方法」と題して説明していきます。
昭和型の終身雇用は崩壊し、4月からは同一労働同一賃金も始まりました。
正社員が正社員の地位に甘んじていては、生き残れない時代になってしまいましたね。
さらに感染症の拡大により働き方は見直され、コロナ以前の世界には戻れない可能性が高くなってきました。
この時期が転職に適しているとは、なんとも言えません。
しかし正社員だからと言って、定年まで一度も転職をしないなんてこと、もうないでしょう。
今ではないかもしれませんが、これから転職を考えている方に、失敗しないようにまずは心構えから、転職を成功させる方法についてお話していきます。
なぜあなたは転職しようと思ったのか?
ライフステージが変わるごとに、自分の価値感も変わっていきます。
あなたがもし20代後半であれば、新卒で入社してから数年間の社会人経験を積みましたね。
あなたがもし30代半ばだったら、家族ができたり、家などの購入を考えたりします。
そして40代以降の転職はスペシャリストでない限り難しいという現実を目の前にして、何か行動を起こさなければいけないと考えるのが自然でしょう。
転職しようと思うきっかけは「悩みや不安」
1つ目は健康問題。
疲労や睡眠不足で、肉体的にも精神的にも追い詰められている状態なら、無理を続けて自分が壊れてしまう前に、環境を変えてしまおうと思います。
2つ目は将来に対する不安。
自分のキャリアアップや仕事内容、さらには会社の将来性などに不安を感じているのかもしれません。
3つ目は人間関係。
パワハラ上司がいたり、職場の雰囲気が悪かったり…。
自分を変えることはできますが、他人を変えることはできませんよね。
4つ目にはお金。
満足のいく給料がもらえなかったり、自分の知識や経験をきちんとお金で評価してもらえないと、どうしても会社に対する不満はたまります。
さらに将来のための貯蓄や、家族を養うために十分な給料がもらえないと、この仕事を続ける意味がみいだせなくなってしまいますね。
転職活動の前にやるべきこと
転職を失敗しないために、転職活動の前にやるべきことをご紹介します。
転職の目的・動機をはっきりさせる
まずは自分の現状を客観的に見てみましょう。
そして転職の目的・動機を自分のなかではっきりさせます。
目的・動機がはっきりしていない転職はかなり危険です。
「何となく現状に不満があるから」と転職活動を始めると、エントリーシートを書くことでさえ時間がかかってしまいます。
面接まで進めたとしても、ふわふわとした転職動機では、パンチに欠けますね。
よくよく冷静に自分を分析してみたら、「今は転職のタイミングではなかった!」と、気付くこともできます。
転職は活動する前の準備が重要。
まずはとことん自己分析をしてみましょう。
自分のスキルや市場価値を理解する
自分のできること、できない事、今までの職場で経験してきたこと、それらを細かく書き出しておきます。
転職先の業界や職種が違っていても、共通するスキルはあります。
自分がこれまでどのように仕事をしてきたか、仕事をするうえで何を意識してきたのか、どのような工夫をしてきたのか、徹底的に自己分析をしましょう。
転職の失敗例で「面接で見栄を張ってできないことをできると言ってしまった」ということがあります。
入社後にできないことがバレて、信用を失い肩身の狭い思いをしてしまいます。
そんな失敗をしないためにも、自己分析が重要なのです。
さらに自分の市場価値を調べます。
今もらっている給料は、仕事やキャリアに対して適性なのか、転職するときの1つの目安になります。
自分の市場価値を診断して適正年収が分かるサイトや、転職力の診断テストができるサイトもあります。
一度チェックしておくのもいいですね。
とはいっても、市場価値というのは常に移り変わり、需要と供給の関係で決まります。
有名企業に勤めていたから、スキルが高いからといって、それだけで転職が簡単に決まるわけではありません。
自分のスキルや経験と、それを必要とする企業とのめぐり合わせ、よいタイミングで両者がばっちり合えば、よい転職につながるのです。
最優先事項やどうしても譲れない条件を決める
あなたは転職をする理由や目的が、もうはっきりとしていますね。
転職を成功させるためには、自分の中で年収や待遇、勤務地やキャリアアップなど、どうしても譲れない条件を決めておきます。
何を最優先事項にするのかはひとそれぞれ。
例え内定をもらえたとしても、給与が希望以下、通勤に時間がかかりすぎるなど、許容範囲を超えていたら、いくらあなたの希望した職種であったとしても、転職成功とは言えません。
逆に条件が厳しすぎると、なかなかぴったりの転職先は見つかりません。
妥協できるライン、譲れない条件をきちんと決めておきます。
納得がいく転職をしない限り、また不満が溜まって転職を考えてしまうことになってしまうからです。
1つだけ気を付けてほしいことは、「肩書」にこだわることです。
今の会社である肩書を、転職先でも希望することは、少し控えた方がいいですね。
会社の規模や従業員の数、年齢層の割合など、各企業の状況によって同じ肩書でも、責任の重さが違うことがあります。
若手ばかりのベンチャー企業での部長と、大企業の部長の年齢に、差が出てくるのは当たり前ですね。
転職をする場合は、肩書に対するこだわりを一度捨てましょう。
あなたに実力があって結果を出せば、すぐに出世して肩書なんてもらえますよ!
転職を目指す業界を研究する
転職活動では業界研究がとても重要。
自分のキャリアアップが想像できる、将来的にまだまだ成長する可能性のある業界を探し出すことで、転職の失敗を避けられます。
今の仕事と同じことが、全くの異業種でも活かされることは多々あります。
前職と同じ業界とこだわることなく、広い視野をもっていろいろな業界を見てみましょう。
業界の知識が深まることで、その業界で働くことをイメージしやすくなります。
そうすることで、入社後に現実とのギャップでショックを受けることも少なくなるでしょう。
業界研究に役立つ情報は
- 会社四季報や日経業界地図、業界について書かれた書籍
- 業界団体のホームページや業界新聞
- インターネットや求人サイト
- 転職エージェントなどの説明会や、業界研究セミナーへの参加
などがあります。
どんな情報も簡単にネット上で探せますが、無料の情報ばかりでなく、お金を払って本を買ったり、イベントに足を運ぶなど、体を使った業界研究をすることも、お忘れなく。
企業研究
業界研究をしている間に、いくつかの気になる企業が見つかるはずです。
その企業のホームページを見たりするのは当たり前。
そしてホームページに、その企業の欠点なんて載っていません。
ネットを活用するなら、信ぴょう性の高い「口コミ」を検索します。
匿名の掲示板は信用度低めですのでお勧めできません。
検索に「企業名+○○」、○○の部分に例えば年収やキャリア、雰囲気、待遇などなど加えてみてください。
いろいろな情報が出てきます。
さらに最近では「キャリコネ」「転職会議」などの口コミサイトがあります。
そこで在籍中や退職された人のリアルな声が聞けるので、そのようなサイトも上手に使いましょう。
最近ではSNSを活用する企業も増えています。
Facebookは実名登録ですし、企業の取り組みやいろいろなコンテンツを掲載していることもあるので、覗いておくことをお勧めします。
ベストはその企業で働いている人に、直接聞くことです。
ホワイト企業の探し方
企業分析をしている間に、「伸びている将来性のある企業だけど、働く環境としてどうなのか?」という疑問が浮かびます。
厚生労働省がホワイト企業かどうかを判定する、「安全衛生優良企業公表制度」を導入しました。
2020年2月時点での認定基準は以下の通りです。
*安全衛生活動を推進するための取組状況
*健康管理の取組状況
*メンタルヘルス対策への取組状況
*過重労働防止対策の取組状況
*受動喫煙防止対策の取組状況
*安全でリスクの少ない職場環境の整備の取組状況
各項目に評価点が設定されていて、それぞれの評価が60%以上、総合点が80%以上の場合に優良企業として認定されます。
ただ、これらの基準で高得点を出していても、そこが本当にホワイト企業とは言い切れないのが、難しいところです。
日本次世代企業普及機構「ホワイト財団」では、6つのポイントを抑えている企業を、ホワイト企業と認定します。
法令順守
法令といっても、著作権法、刑法、独占禁止法などがありますが、労働者に関わるのは「労働基準法」ですね。
労働環境に問題がある場合は、労働者が労働基準監督署に相談します。
労働基準監督署が企業に警告を発し、それでも改善や対応をしないで書類送検された企業は、各労働局のホームページで社名と理由が公表されています。
ビジネスモデル/生産性
- 人数に依存しすぎずに収益を上げるビジネスモデルなのか。
- 競合との差別化ができるビジネスの仕組みがあるのか。
- 独自の技術やサービスなのか。
- 効率の良い生産性を実現できる仕組みを実現できているか。
などなど、中長期的に従業員へのしわ寄せが来ないようなビジネスモデルや生産性があるかどうかが、見極めるポイントです。
ワーク・ライフバランス/健康経営
長時間労働の是正、産休・育休の取得状況、有給消化率などが評価のポイントです。
実は転職で最優先にするべき条件はワークライフバランス。
- 自分・仕事・家族のバランスがしっかりととれて、充実した日々が送れるかどうか。
- 企業は労働者のワークライフバランスの為に、生産性向上の為にテクノロジーを駆使して努力をしているか
というポイントも、注目すべきです。
柔軟な働き方
在宅ワークやテレワークなどが、今回のコロナによる自粛で、外的要因よってやっと日本でも普及が加速しました。
リモートワークに消極的な経営者は、「在宅ではサボるはず」と考え、リモートワークに積極的な経営者が社員全員に導入したら、結果的に優秀な人材が確保できるようになったそうです。
日本は政府主導で「働き方改革」といって企業に促してきましたが、コロナによってリモートワークがさらに加速するとは、皮肉なものですね。
ダイバーシティ&インクルージョン
国籍や性別だけでなく、多種多様な技術や経験など、全てのファクターを「多様性」と扱います。
インクルージョンは会社のすべてのメンバーが、個々に役割を持ち、全体として一体感を持って動いている状況をさします。
様々な人間や意見に寛容な企業は、寛容であり働きやすい職場であると考えられます。
人材育成/働きがい
研修制度やキャリアアップのための講座受講への補助など、労働者を使い捨てるのではなく、育てていく姿勢や制度があるかどうかがポイントです。
さらに私たちは食べていくためにお金を稼ぎますが、その仕事にやりがいがないと続きません。
人は成長を求め、働きがいを求めます。
労働者が生き生きしている企業は、ホワイト企業と言えるでしょう。
まとめ
転職の実際にエントリーシートを書く前の段階までを紹介しました。
ホワイト企業に転職したからといって、労働者の権利は守られますが、あなたが本当に幸せになるとは限らないのが難しいところ。
やはり何を最優先にして、どこまでが許容範囲なのか、事前にしっかりと決めておくことが重要ですね。
転職のデメリットとしては、
- 給料が下がるかもしれない可能性
- 新人にまでは戻りませんが今までの経験が0になる可能性があること
です。
そして転職活動は意外と時間と労力が必要です。
その点をしっかりと理解したうえで始めましょう。
しかし転職することによるメリットもあります。
- 働きたい場所を選びなおせる
- 労働環境や待遇が改善される
- スキルアップ
これらの可能性がありますね。
そして人間関係を一度リセットできることもメリットと言えるでしょう。
このコロナ禍においても、ハンコを押すために出勤しなければならない会社は、生産性が高いでしょうか?
効率を向上させようとしているのでしょうか?
本当に皮肉なことですが、この感染症によってリトマス試験紙のように企業が試され、働き方が改革されてしまいました。
今の混沌とした時代を生き延びる企業を選別するためにも、じっくり研究・観察する良い機会かもしれませんね。
記事の内容はYoutubeで紹介しています。
ナカビズチャンネルでは、転職と副業、ライフハックについてホワイトボードアニメーションでわかりやすく解説しています。
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